MASAHITO UEDA
Department of Physics, The University of Tokyo

学生講義評価

『基礎方程式とその意味を考える(電磁気パート)』(東京大学教養学部、平成25年度)

  • 授業中はノートを取らずに話を聞いて考えることに集中するというやり方は、個人的には相性がよくなかったようです。むしろ、手をたくさん動かしてガリガリとノートを取ったほうが頭の回転がよくなるように思います。

  • 今まで表面的にしか知らなかったマクスウェル方程式についてこの講義を通して、十分にとは言えないまでも、それなりに深く理解・考察することができてよかった。初学者にもわかりやすい講義ノートを作っていただき理解に役立ったが、レポートのようなやや深い内容を問う問題との内容のレベルの高さの違いに戸惑ってしまった。

  • 夏学期の前半に相対論の世界を垣間見ることができてよかったです。予習を前提とし、質問が中心の上田先生の授業はとても斬新でした。

  • 数学的に不慣れな演算が多かったので授業についていくのが大変でしたが、できるだけかみくだいた説明をしてくださったのでよかったです。人生の方程式の話など、これから必要になる能力のことを教えてもらってよかったです。ただ教室がとても暑かったので教室を変えたほうがいいと思います。

  • 前期にとった中で一番面白い授業でした。質問をかなり重視した授業で、個人個人が自分で考えるように導いてくださるのがよかったです。ひとつだけ残念だったのは、内容がかなり高度で吸収しきれなかった部分があることです。感覚を教えてくださる授業でしたが、そういった授業は「あと一歩理解が足りない」というときに、一気に前を開いてくれるものがあって、基礎的な知識が十分でない私にとってはうまく使いこなせず、あいまいな理解で終わってしまうことがありました。

  • 電磁気学未習だった自分にはローレンツ変換まで進むのは少しハードでした。でもいい刺激になりました。

  • とてもおもしろかったです。でも、ダランベルシャンなどのところは完全には理解できていないので、実力がついたらもう一度見直そうと思います。あと授業やこのレポートを通じて偏微分についても理解を深めることができてよかったです。授業前や授業中の大学や科学や人生の話も聞けてよかったです。普通に大学に通っていても聞けない話ばかりだったのでとても参考になりました。大学に入ったばかりの生徒にとって、あのような話が聞けるのはありがたいので、これからも続けてほしいです。

  • 電磁気学パートでおもしろかったのは、ローレンツ変換とマクスウェル方程式の不変性だ。一見煩雑な式がみるみるうちに簡単に整理されていくのは感動した。自然はとてもうまくきれいにできているのかもしれないと肌で感じた。授業は、全体を通してわかりやすかった。授業前の質問タイムがあり、とてもよかった。最先端の物理でもまだわかっていないことについて言及される機会が増えるとなおよいと思う。将来物理の世界に進みたいと思っている自分にとって、ワクワクするものになると思う。具体的授業内容については、ベクトル解析など基礎から学べてとてもよかった。ガウスの法則やストークスの法則など、結果については知っていたが、そこの意味するところを知らなかったため、一から詳しく説明していただけて、ためになった。レポート問題を通して、体積積分から面積積分に次元をひとつ下げることの有用性を知った。もっと早いうちにマクスウェル方程式の導出を済ませ、この方程式の「意味」について考察をすると、より興味深くなると思う。またローレンツ変換について相対性理論の側からアプローチがあれば、一見あまり関係のなさそうな電磁気学と相対性理論につながりが明確に見えてよいと思う。時間的制約があるなか難しいかもしれないが、このようなことが盛り込まれるとよりよくなると思う。一年生という早い時期にこのような物理そしてこの先の進み方について考える機会ができ、この授業を取ってとてもよかったと思う。来年もぜひ開講してほしい講義だと感じた。

  • とても面白く、1限に出席するのが苦に感じない授業でした。1年生なので数学は進んでおらず、また電磁気を学習していないので授業の内容を理解できないこともありましたが、それでも多くのことを学べてとてもためになりました。2学期以降、電磁気を学習する際、この講義の内容を生かせるように努力し、もっと深く物理を理解できるように努めていきたいと思います。提案というより要望としては、先生も何度もおっしゃっていましたが、教室が非常に暑く、何度か気分が悪くなってしまったので、教室の変更もしくは空調の活用を是非行っていいただきたいと思います。快適かどうかのレベルを超えており、体調を崩しかねないというのはよくないと思います。レポートは、計算が膨大で式の形も煩雑になっているため、結果が思ったようにまとまらず苦労しました。定数を導入する際に不用意にBなどの物理で特定の意味を持ちうる文字を用いてしまい、式が大変わかりづらくなったりしてしまったので、今後気をつけなければならないと感じました。現在やっている量子力学パートも非常に興味深い内容なので、今後も上田先生、中澤先生の授業があれば取りたいと思います。

  • ノートを配ってほしかった。家に印刷機がなくて印刷することができず、何回かネットを見ながら授業を受けるというのは、書き込めないため難しいものだった。それと、もう少し板書を文章で書いてほしかった。板書をとる形式の授業のほうが頭に入ってくるし、1限の授業ということもあって頭が働く。できれば板書を書きつつ、補充プリントを配っていただくのが最良。板書だけだと主に計算式が見えにくくわかりづらいことがよくあるので。授業内容に関して、もう少し数学の演算についての説明がほしかった。知らない演算がたくさん出てきて授業についていけないときがよくあった。

  • Maxwell方程式の先取りを授業でやることができ、非常に刺激的な体験ができました。単に物理の中身のみならず、物理学の概論やサイエンティストとしての基本姿勢、そして人生の基礎方程式など、興味深い話が多く聞けたので得るものはかなり大きかったと思います。しかし、先進的な内容(あくまで1年にとってですが)を扱うので、その数学的手法について事前により深く自学自習ができるようにもっと講義資料を充実させていただけるとありがたかったです。

  • この講義でまず印象に残ったのは、先生のお話に圧倒されるばかりであったということです。いきなり人生の基礎方程式という予想外のお話をされただけでなく、大学生活で何を為すとよいのか、研究生活とはどのようなものか、海外に行った方のお話など驚くものばかりでした。そして物理学のほんの一端でも理解できるようにとまとめあげられた簡潔な講義がよかったです。レポート問題では、自分の力の足りなさを痛感しました。精進したいと思います。提案としましては、一つはやはり部屋を広く、涼しくしていただけるよう教務課の方に言っていただきたいということです。非常に暑苦しく、集中に支障が出ます。二つ目は、もう少しデルタ関数のあたり(無限積分)とベクトルの体積分のあたりを詳しくしていただきたいということです。こちらの勉強不足でもあるのですが。

  • 講義の構成について、私は昨年とった友人に様子を聞いていたので了解していましたが、初回からの数回と第3章に入ってからの講義内容の雰囲気は別物なので、そういう意味では履修登録には優しくなかったかもしれません。はじめから本内容に入るのも厳しいという声もあるのでどちらとも言えませんが、少なくとも自分は具体的方程式に入ってからの方に魅力を感じたので(決して初回からの内容がつまらなかったわけではありません)、そちらで履修を判断してしまうのはもったいないかななどと感じました。数学的な難易度について、2年生の立場からすると初歩ではありますが、1年生の段階では微分の計算関連が厳しいかなと感じました。ベクトル解析に関しては、図も含めてわかりやすく、自分自身昨年の電磁気や数学の講義以上に学ぶことができた箇所もありました。δ関数については、定義は理解したものの、レポート課題で実際に使ってみないとよくわからなくなったところもあったので、例や演習題でのサポートがほしかったです。またレポート問題4が特に難しかったということもあるので、ビオ・サバールの法則あたりにもう少し詳しく触れてもらいたかったなあと思いました。講義終盤のガリレイ変換からレポートへの流れはとても面白かったです。計算しながら変換の意味合いについて自然と興味がわき、自分で手を動かすことの意義が深く感じられました。レポートを解き終わった後に講義が設けられていないのが残念です。また別の講義などで理解を深めようと思います。

  • 授業は何よりも話が面白かった。1限だったのに出席が苦にならなかった。どうしてある法則・概念が考え出されたのかを教えてくれたので、納得しながら進んでいけたのがよかった。レポートも流れのようなものがあり、興味深かった(解けなかったものも少なからずあったが)。

  • 初期の物理全体の大枠を概説する講義はなかなか新たな知識や認識を与える話題にならず、周囲の学生もそこで聴講を中止してしまう人がいたように思われるので、そこの部分を少し短縮していただきたいと思っております。ただ、これからの人生の方向を定めるために、一番初めの講義は大変役に立つものだったと思っております。質問を多く取り入れるスタイルはよいと思うので、これからも続けてほしいです。レポートの問題についてですが、若干講義ノートの内容から飛躍した難しさを感じる問題が少しあったように思われます。しかし、自分で専門書を読んで調べるよい機会になったと思います。全体を通してマクスウェル方程式の入門にふさわしい内容だったと思います。

  • 公式や法則が、基礎方程式から導き出せるものなのか、導き出せない法則なのかがわかりづらかった。導き出せる場合、宿題としてこの法則からこの法則を導けというような課題を出してもらったほうがわかりやすかった。短い間でしたが、電磁気の基礎が身につきました。レポート問題は解いていて楽しかったです。

  • 授業での「人生の方程式」についての話が非常に印象に残っています。東大に入学して周囲の人たちの賢さに圧倒され弱気になりかけていた自分ですが、先生がおっしゃったように「成功=能力×努力×あきらめない人間力」の2項、3項では人に負けないようにしようと思います。理学と工学の違いや大学の研究についての話も興味深かったです。授業についていくために自分で数学や電磁気の学習を進めるきっかけとなったので、難易度の高いことは結果的に自分にとってプラスとなりました。とはいえ、電磁気学やベクトル解析を習得したうえで改めてこの講義の内容を復習すれば、新たな発見があると思うので、歯が立たなかったレポート問題も2学期終了後に挑戦して、マクスウェル方程式の理解を深めたいと思います。高校ではマクスウェル方程式のさわりの部分しか扱わなかったので、今回実際に問題を解くことができて楽しかったです。

  • 数学的操作がわかりづらかった。前半の科学の歴史は知っていることも多かったので、方程式の物理的・数学的解説に時間を多く使ってほしい。

  • 基礎方程式のマクスウェル方程式を導入する授業で、毎回ためになるなと思って受講していました。ただ回数を追うごとに難しくなっていき、講義中の質問時間も生かせず、理解が不十分なまま講義は終了してしまいました。個人的に印象に残っているのは第1回の講義で、考える力をつけるということや、研究者としての人生についてのお話はとてもためになりました。内容をあまり理解できなかった学生として、授業の提案をさせていただきます。
    ① ベクトル解析関連 ∇やdivなどの記号の導入後に∇・(∇×A)=0などの公式の証明を練習問題として各自に解かせるなど、何らかの形で学習の機会を作った方がいいのではないかと感じました。個人的にもベクトル解析でつまずいて、マクスウェル方程式のあたりを十分に理解することはできなかった。
    ② 授業内容(進度) 講義の時間が限られているのは確かだが、マクスウェル方程式の導出でほとんど終わっていて、結局この4つの式(やたら難しく見える)をどう利用できて有用なのかといった面がわかりませんでした。補足的な感じでもいいので、実際の使用例を出していただけるとありがたかったです。
    ③ 知識のギャップ 教授の先生方には常識であって、学生にとっては常識ではないことで∇2、積分 drのdrが前に出ているなど、面積分、体積積分について少し説明してもいいと思います。

  • 授業は質問が中心であったので、他の人の質問で誰もが間違えやすい点などに気づくことができて有意義だった。授業の最後にリアクションペーパーなどを配り、そこに質問を書き提出することで次回以降に解説してくれるといったシステムがあると、もっと質問することのハードルが下がると思った。

  • 授業の折々、人生を俯瞰した話や学問を大捉えに捉えた話があるごとに、「今はまだ知識が不足している段階なのだからより具体的な物理の話を!」と思っていたものだが、この課題を解くうちに直接の講義は直接の講義の生かしようであって、このような問題は先ず自分で学習するのがよいのであると多少とも実感できた。

  • 電磁気学の基本的な知識だけでなく、学問や人生に対する姿勢や物理学の様々な分野同士の密接な関係性についても学ぶことができ、非常に得るものの多い講義でしたが、大学レベルの数学の知識が定着していないせいもあって、なぜこの公式が正しいのか、この式がなぜそのような意味を持つのかといった疑問は解説を聞いても理解しきれず、数学的な作業をしているような感覚が最後までなくなりませんでした。電磁気学がいかなる理由で要求され発展してきたのかなど、電磁気学の歴史に沿った講義だと理解しやすいかもしれません。後半の量子論はそのように進んでいて入り込みやすかった。

  • 自分は2年生なので電磁気を履修済みだが、初めて学ぶことも多くて有意義だった。1年生にとっては難しいのではないかと思った。講義の内容に対してレポートの問題が難しくてわからないところが多かった。もう少し簡単にしてもよいのではないだろうか。

  • 活発な質問タイムがよかったと感じました。先生の話だけでなく、周りの意識の高い学生の意見や考えを聞くことができ、非常に啓発的でやる気が出ました。また、古典物理の考え方から相対性理論に至るまでの道筋を辿れて、物理的な考え方に高校の時以上に深く触れることができたのは大きな収穫でした。特に物理に特徴的な微積分計算に多く触れることができたのは、自分にとって有意義でした。僕は物理志望ではなく工学や化学方面志望ですが、これをきっかけにさらに物理を学んでみようと思っております。ただ、長い年月をかけて天才的な物理学者たちが発見してきた内容を短時間で学ぶのはかなり大変でした。また、まだ大筋を辿っただけですので、学び残しはかなり多いはずです。そこで提案なのですが、前半の導入をもう少し手短に終わらせ、後半により多くの時間を費やしてみてはいかがでしょうか。より深い話や進んだ話が扱えるかと存じます。とはいえ、大変刺激的で興味深い授業でした。

  • 先生の基礎方程式を考えるというお話がとても興味深く、がんばろうという気になりました。質問が自由にできるという形もよかったと思います。

  • とても興味をそそられる内容でした。来学期から電磁気を本格的に学ぶのが楽しみです。

  • 全体的に難しい内容だったので1年次から受けるのには適さない科目だと思った。それゆえ、自分達で授業以外の内容を調べる必要があり、実質自習に近い形だった。だが、それによって電磁気に対してわずかであっても興味が出てきたのは事実なので、方針としては現状でいいかもしれない。ただもう少し講義ノートを細かくしていただければうれしいと思った。

  • 受験期に、電磁気の問題は、すべて4つの方程式を使えば解けるということを聞いていて気になっていたので、早めにマクスウェル方程式について学ぶことができてよかったと思う。講義の内容は興味深い内容が多く、その多くを学ぶことができた。しかしまだ偏微分については学んでいなかったので、講義の内容を理解するにはとても時間がかかり、まだ完全には理解できていない部分もある。レポート問題も、1つ1つが難しく、問題を理解して解くまでに数時間かかった問題もいくつもあった。できればもう少し簡単にしてほしい。また、先生も何度も言っていたが、5月末などは教室が暑く、講義を集中して聴けないときも何度かあったので、その部分は何とかしてほしい。

  • 今回の課題において最も実感したのは、自分の勉強不足と非力さだ。問題2のディラックのデルタ関数を用いるような問題のように、新しい概念に四苦八苦したり、関数が無限大に発散する事に気づかずに微分を計算してしまったり、どうして自分の計算結果が命題と矛盾するのかいくら考えてもわからないということがあった。以前別の講義で学んだローレンツ変換の公式も、いざ自分で考えて導入するとなるとかなり時間を費やすことになった。一方で、自分がこれまであいまいにしていた概念についてとことん調べあげ、問題を解く過程でわからない部分を(すべて完全にできたとは言えないが)、納得のいくまでとことん考え抜くよい機会になったと思う。電磁気学そのものは一年生のときに学んだのだが、今回はそのときは問題を解く手段としてしかみなせなかった公式や数式の意味についてじっくり考えることができたと思う。

  • 今回レポート課題を解いてみて、遥かに理解が及んでいないことがわかりました。僕は2年生で電磁気学を履修し、また相対論の授業も同時に受けているのですが、解ききれませんでした。講義ノートや授業内容など、とてもわかりやすかったです。もう少しこれらを使って、自分で勉強してみようと思います。

  • 講義とは直接関係のない話がとても面白かったです。物理の最先端、まだわかっていないことに触れられてよかったと思います。マクスウェル方程式を学んでまだよく理解できてはいませんが、電磁気学の雰囲気は味わえたように思います。これからも勉強を続けたいです。先生が話されていた「人生の方程式」ですが、僕の場合、今までの人生を振り返って基礎方程式といえるようなものはありません。見つけたいとも思いますが、いずれ時間が経ってふとわかるのを待とうと思います。最後に1限はやはりつらいです。来年から2限以降にされてはいかがでしょうか。

  • 授業を受けて興味がわき、物理学の歴史についての本を読みました。ある完璧に見える理論が出てきても必ずその理論に矛盾する実験事実が出てきて、またそれを説明するため新たな理論をつくる・・・その繰り返しであり、今学校で学ぶことも、現時点で正しいと思われている1つの考え方に過ぎないことがわかりました。アインシュタインのすごさが少しわかりました。授業は面白かったです。

  • 「人生の基礎方程式」についての話で、年齢ごとに求められている能力や成績のよい人というのは違ってくるとおっしゃっていましたが、マニュアル力の勉強も終盤を迎え、創造力、発想力、粘り強さ勝負の世界へと足を踏み入れ始めた私にとって、今後のよき指針となりました。一年の夏学期にも、様々な授業で自分の考えを述べたり、「・・・を論ぜよ。」という課題が多くあったりして、その言葉の意味を実感し始めているところです。電磁気分野の講義に関しては、高校数学・物理で理解できる話から始め、新しい概念を導入するときにはその定義から詳しく説明していただいたので、理解しやすかったと思います。電磁気学の根幹を担うというマクスウェル方程式と基礎から学べたので、その応用にも興味がわき、今後勉強をしていきたいと思います。その点で、提案としては、マクスウェル方程式の応用例についてもう少し講義があってもよいかと思いました。講義時間もかなり余裕があったようですし。

  • 自分にとって難易度は少し高かったが、レポート課題を解くことがとてもよい勉強になったと感じた。

  • この講義では、物理の勉強に関することだけでなく、これからの私たちに役立つ話を多くしてもらえたのでとてもためになった。他の講義では大抵教授が一人でしゃべって、みんなはノートを写すだけというのが多く、あまり学生とのコミュニケーションが感じられなかったが、この講義は学生が能動的に参加できるので良いと思った。ただ、私自身の勉強が追いついておらず、講義の内容はとても良いものなのに、それを生かしきれなかったと個人的に思う。他の人の質問内容も時々あまり理解できなかったので、やはり周りの人の学力もとても高いのだということを知った。逆にそれを実感できたのも良かったと思うので、これをきっかけに自分の進路を考え直したい。建設的な提案はあまり思い浮かばないが、私としては現在のやり方でよいのではないかと思う。

  • レポート課題が昨年度のものと比べて格段に難化していて驚きました。この授業を通して電磁気学を少し俯瞰できたような気がします。本格的に電磁気学をするときに助けになると思います。

  • ほとんど高校生までの知識のみによってマクスウェル方程式を導出した「基礎方程式とその意味を考える」の授業は大変感動した。また、毎授業の始まり前や授業中に質問の時間が設けられていたのもよかった。電磁気パートと量子力学パートを合わせて全13コマの授業に分け、よりたくさんの内容を学べるようにしてもいいと思う。

  • 授業は途中からチンプンカンプンになりました。初めて電磁気学を学ぶ人でも電磁気学が好きになるような講義をしてほしかったです。

  • 電磁気学の変遷やマクスウェル方程式の意味することなどの大枠を説明したうえで、実際に方程式を導出していくという講義の形態のおかげで、すんなりとマクスウェル方程式に入れました。また先生と生徒間での質疑応答を通して他の生徒の考えや先生の実体験などを聞けたことが貴重な経験でした。レポート課題の前に演習をもっと積んでおきたかったと思います。一年生の私としては、初めて見る記号などが多く、理解するまでに時間を要したうえ、さらにそれを使って何かをするとなるとまったく手が動かなくなってしまいました。どうやって自習をすればよいかもまだよくわからない段階なので、演習書の指示などをもう少し具体的にしていただけるとありがたかったです。レポートは大変でしたが、自分のミスに気づいて問7、8あたりが一気に解けたときなどは、式の美しさに感動を覚えました。物理の楽しさはこういうところにあると思います。

  • 最初の数回の「人生の基礎方程式とその意味を考える」では、実際に研究している方のアドバイスが聞けてとてもためになった。レポート問題が去年に比べるとだいぶ難易度が上がった気がしましたが、楽しめました。

  • 面白そうだなと思って軽い好奇心で履修したこの総合科目でしたが、講義の内容もこのレポート課題もかなりハイレベルで、もう少し覚悟を決めて取るべきだったと思いました。しかし、先生の講義には熱意があって引き込まれたし、難解とはいえ電磁気学や相対論の内容自体も純粋に面白いと思えました。物理が別段得意というわけではないのですが、図書館から電磁気関連の理学書を借りたり、友人と勉強会をして拙いながらもなんとか問題を解いてみました。大学に入って初めて大学らしい勉強をしているなと実感しました。

  • 線積分や表面積分などが突然出てきて内容がわからなくなってしまうことがあったので、数学的準備の章に積分に関しての説明を加えるとよいと思いました。積分を学んでから、改めて資料を読んでみようと思います。

  • 前半は物理とは直接関係ない内容だったが、非常に興味深い話が聞けてよかった。また後半は物理好きにとってはとても楽しい内容であり、質問もしっかり聞いてもらいながら進めてもらったので理解もしやすかった。

  • 学問的な話だけではなく、いろいろと楽しい話が聞けて面白かったです。

  • 授業は先生がカリスマ的でとてもすばらしかったです。しかしレポートが難しすぎて困りました。先生がおっしゃるあきらめない力を身につけたいと思います。

  • 私は物理学のことを深く学びたいと思っているので、基礎方程式からその意味を考えるこの授業は大変面白かったです。数学的、物理学的に未熟な一年生にもわかりやすいように数学的準備をし、丁寧に解読していただいたことは大変理解の助けになりました。また、授業時間前に質問の時間があったことは授業で理解しきれなかった部分を補い、少し授業から離れた興味深い話を聞くことができて大変ありがたかったです。レポートの課題は、難易度が高く感じましたが、授業への理解が十分に深まったと思っています。この授業によって物理学への理解と関心が深まったと思うので、この授業に参加することができてたいへんよかったです。

  • 元々授業形式が「質問あればどんどん来い」といった生徒との対話等を重視していたようだったということもあり、疑問がある程度その場ですぐに解決できるというのはよかったです。また授業前に行くといつも授業とは関係ない全く別の物理の話があり、いろいろ関心が持てて楽しかったです。来学期もし別の講座をなさるのであれば是非受けに行きたいです。今回のレポートをするにあたって、∇系統やδ関数といった未習の数学範囲でやはり少しとまどってしまった節がありました。特にδ関数についてもう少し解説がほしかったです。

  • 授業とレポート課題にずいぶん落差があるように思え、驚いています。基礎だからといって簡単だとは限らないとは分かっていましたが、それでも大変でした。解けなかった問題4が遅延ポテンシャルであることはわかったのですが、調べた本では省略されていたり、グリーンの定理を使っていたりなど、電磁気学未習の人間にはつらいところがありました。ですが、授業自体はとても興味深く面白いもので、逆に冬の電磁に向けての足がかかりになったと思います。

  • 授業の内容・形式ともによかったと思います。講義ノートがとても見やすく、初学者の私でもそれなりに理解することができました。そのかわり簡潔すぎて分からなくなってしまうところも多かったです(授業で説明されれば理解はできました)。授業中にあえて質問タイムを設ける形式はとてもよかったです。いつでも質問してよいといわれてもタイミングを見失ってしまったりするので、質問しやすかったです。講義の少ない回数の中これだけの内容を詳しく扱うのは容易ではないですが、それに対してレポートの難易度が高すぎたような気もしました。

  • 授業は毎回、授業とは直接関係のない質問でも時間をつくって丁寧に答えてくださり、双方向な授業となっているのが素晴らしいと思いました。また、あらかじめプリントをすべてネットにあげてあるので、予習がしやすく、授業の説明も分かりやすかったです。しかし、人数のわりに部屋が小さく、加えて暑いので、教室は変更したほうがよいと思います。またレポートの難易度がかなり高く、授業のレベルとあっていないように感じたので授業の説明をもっと丁寧にするか、難度を下げるかのどちらかをするべきだと思いました。

  • シラバスに高校の延長と書いてあったので受講することに決めたのですが、正直レベルが高く、ついていくのに精一杯でした。教室が暑いので、場所を変えたほうがいいのではないでしょうか。また、講義ノートは見やすいのですが、もう少し情報を多くほしかったです。前半と後半で授業のスピードが全然違うように感じました。難易度の上がる後半をゆっくりやってほしかったです。

  • 朝早くであるのにもかかわらず、質問を受けるために授業前にいらっしゃる先生の熱心さに感動しました。先生の研究について興味があるので、それに関する駒場生向けの授業・講演などがあるとありがたいです。

  • 問8(a)の「ローレンツ変換を受ける」ということがどういう操作なのかわかりませんでした。非常に丁寧で親切な授業なのですが、レポート課題のちょっとした類題とその解法をあらかじめ示してくださると計算や変形の要領がつかみやすいのではないかと思いました。細かい計算方法などは自分で調べないと大半の身につかないという考えがあってのことかもしれませんが、大半の学生はまだ数学の授業でも偏微分演習をしていないので大変でした。それから∇の計算、意味については重点的に強調するべきだと思います。物理だけでなく、人としての心持ちなど精神的な面でも学ぶことが多い授業でした。本当にためになりました。

  • 私は1年生なので数学的、物理的な知識が追いつかず、講義の最後のほうはよくわからなかった。レポート課題をやりながら必要な知識を得た後に、講義内容を振り返ると少しわかった。ただレポート課題が、電磁気や相対論を独習していない、あるいは独習があまり得意でない1年生にはすべて解ききることのできる内容ではなかったと思うし、現に私を含め、周りの多くの1年生が解ききれていなかったように感じた。

  • 自分は研究者志望ですが、この授業ではさまざまな刺激を受けることができ、将来について見つめなおす良い機会になったと思います。授業内での基礎方程式に関する講義はもちろん研究者、物理学を学ぶものとしての心構えについてのお話は自身の学問への探究心を増長させましたし、逆に複雑な解析に基づく電磁気などの体系には自分の能力不足を痛感させられ、意気消沈することもありました。概して言えるのは、1年夏学期にこの授業を履修することで、「理系」としての今後の生活の指針を考えていく上での新たな価値観を得られたということです。大変有意義な時間となりました。初学者向けに講義で無闇に解説を詳細にするのは時間的にも不可能であるとは思いますので、補助プリントなどでより詳しくわかりやすくしていただければ、講義への深い理解につながると感じました。

  • 授業はとてもわかりやすく、丁寧で物理に興味を持てる内容で、個人的にはお気に入りの授業でした。しかし、レポートに手をつけたときに、数学の部分があまりにも難しすぎて何とかして数式を導き出そうとするあまり、物理的な意味を考えずに進んでしまいました。問題2(ℓ)は「ディラックのデルタ」が良く理解できていなかったので、講義ノートから適当に引っ張ってきて解こうとし失敗しました。ローレンツ変換の説明がもう少し詳しいほうが良かったと思います。「偏微分」「面積分」などの概念を習ったばかりだったので、やはり数学が追いつきませんでした。でも難しかったおかげで、真剣に勉強する機会になったので、結果的には良かったと自分では思っています。解答をネットにアップしてください。

  • 講義ノートが先にまとめられていて、式や概念を暗記ではなく理解するという授業の趣旨が良く反映されていたので非常に理解しやすかったです。「基礎方程式」という名前からついていきやすいかと思い履修しましたが、偏微分や線積分などの新出事項を本格的に応用する内容にはかなりハードな授業と私には感じました。講義ノートに例題をつけることによってさらに理解が進み、レポート課題がやりやすくなるかと思いました。

  • 授業で扱った内容は、非常に興味深く楽しかった。ベクトル解析も学ぶことができてよかった。まだ理解が不十分なところが多いが、勉強を続けてさらに深いところまで理解したい。授業前に先生がいらっしゃって質問などを受け付けるのは非常にありがたかったが、質問の時間と講義の時間がつながっていたように感じた。両者ははっきり分けて、9時に到着しても問題ないようにしてほしかった。

  • 最も印象に残っていることは、周囲の参加者の意欲の高さでした。私は2回ほど電磁気学パートを欠席してしまいましたが、参加した際、深い内容を質問している様子をみて刺激を受けていました。この授業を通して自らの能力の低さだけでなく、意欲の低さを痛感しました。以前からマクスウェル方程式の名前は知っていましたが、どんなものか興味を持ち、シラバスの言葉にも惹かれ授業をとりました。ただ内容が難しいのと、他の教科におわれ授業準備にはほとんど時間が充てられなかったために、途中から授業の水準に追いつけなくなってしまいました。授業の話は興味深いものだっただけに、この点は反省しています。電磁気パートを2回に分けてレポートを作成してはどうでしょうか。今回のレポートは私にとって大変難しく、ほかのレポートに比べはるかに長い時間を注いだにもかかわらず、すべてを終わらせることができませんでした。しかし、レポート自体は講義内容の理解を深めるのに役立ちましたし、意義のあるものだと思います。よって分割することで、1回あたりの範囲を絞ったほうが良いと思いました。最後になりましたが、進路や人生の話大変面白かったです。この講義を選択して正解でした。

  • 初めから物理に限らない話、それこそ人生の話も聞くことができ、とても面白くまたためにもなった。しかし、実際の物理学の内容に入ると自分には高度に感じられた。特に数学的な処理における戸惑いが大きく、理解しきれない部分もあったので、レポートにおいても自力で解ききれない問題が多くあり、不完全な形で提出することになった。電磁気学の基礎をもっと時間をかけて身につけてからまた授業を受け、レポート問題も解きなおしたいと感じた。

  • あらかじめ講義のノートをインターネット上で配布してくれるシステムは非常にうれしかったです。書くことにいっぱいいっぱいで内容の理解はおろか、先生の話すら聞くことができない授業もあるので、本当に助かりました。基本の復習から始めていただいたこともありがたかったです。しかし、やはり1限はつらかったです。頭の回転も鈍く、式を追うだけで精一杯になってしまうときもありました。できることならば2限以降にしていただきたかったです。ノートも解説も論理の飛躍が小さく、理解しやすかったです。図や具体例、比喩などによりいっそうわかりやすくなっていてとてもありがたかったです。ただ個人的には、科学史を短縮して、主題であろうローレンツ変換・マクスウェル方程式についてより時間をかけてもらいたかったです。それらを習ったあとで演習につながる1コマがほしかったです。レポートの問題は難しかったです。できることならば、先生の教訓をもう少し長く拝聴したかったです。これからの生活に生かしたいです。

  • 短期間でマクスウェル方程式について理解することができました。これを生かして自主的に理学書を読んでいきつつ、この授業の復習も定期的に行い、さらに理解を深めていきたいです。また、先生のおっしゃった「人生の基礎方程式」が非常に印象深かったです。レポートをやっていて、自分の力不足を感じました。世界をなす式を知る、という自分の夢をあきらめず、努力をしていきたいと思います。教室が暑かったので、次に先生が授業をなさるときは、より快適な教室が取れることを願っています。

  • 高校物理までの範囲とは全く違った見方、計算、概念が各所に登場するため、非常に刺激的でした。授業前では数学に興味があったのですが、授業後には私の求めている“数学的なもの”はむしろ物理分野にあるのでは・・・と思うようになりました。難しい分野であるから、一度授業を聞いただけでは理解できない部分も多々ありましたが、そのつど復習したり、図書館の本を利用したりすることで解決できることがわかり、自信につながりました。冬学期に履修する電磁気学の予習になったことも大変助かりました。授業開始30分前に先生がいらっしゃって、学生との質疑応答をされていたのもとても刺激的でした。専門の先生と対話できる機会は1年生のうちにはそうそうないので、とても貴重な体験となりました。具体的な数値を含んだ形で、実際の実験や応用を授業の中で示してみると理解がより深まったと思います。たとえば、1問でもいいので、演習問題をデモンストレーションとして解くだけでも大きく違ってくるはずです。もしくはレポート課題とは別に、毎回演習問題を課しても良いと思います。非常に面白い分野を学んでいるのに、演習量不足というのでは少しもったいない気がしました。

  • 電磁気学は1年生の冬学期に学習したけれど、なかなか腑に落ちない部分も多く、完全には理解できていないと感じたので、復習のつもりでこの授業を受講しました。基本的な4つの方程式がものすごく豊かな内容を表しているというのが面白いなと思います。ローレンツ変換のところは、冬学期に習わなかった内容で少しついていくのが大変だったけれど、納得できたところもありよかったです。ただ電磁気学の内容も面白かったけれど、それ以外の先生のお話から僕自身考えたことが多くあり、むしろそちらが大きかったかもしれません。科学者は自分の興味のあること好きなことを国の予算で研究し、給料をもらえるという周りから見るとすごくうらやましい職業に思われがちです。実際僕もそう思います。でも、自分が楽しむだけではもちろんだめで、社会にどんなふうに役立つ研究なのかを考えることが大切なんだと感じました。あるいはもっと基礎的な研究においては、直接社会で使える研究ではなくても、間に応用する技術が挟まることで生かされるというイメージを持ちながら研究することが大切なのだと思います。僕は将来研究をする仕事に就くかはまだわからないけれど、科学者という存在の立場を常に意識しておくことの大切さを先生のお話から感じました。

  • この授業を受けるまで、授業というものは先生が一方的にしゃべって生徒がそれを聞くというものだと思い込んでいた。しかし、この授業では、生徒の意見が教室を飛び交う非常に魅力的で、そして刺激的な授業だった。個人的に生まれてから一度も本物の物理学者と意見を交わしたことがなかったので、この授業での対話は将来への励みにもなりました。正直、非常に難しいレポートでした。今までの人生で今回以上の試行錯誤はしたことがない、といっても過言ではないくらいです。しかし、それと同時にこれが先生の言っていた「考える力」なのだ、とも思いました。来年、さらにその次の年でもこの刺激的な授業を続けてもらいたいものです。

  • 私が文科Ⅰ類のド文系だったので、授業についていくことができるのか不安に思いながらも、物理学に対する興味と最初のガイダンスでの「人生の方程式」について考えるという教授の考えに惹かれ、この授業を受講しました。数学さえも一年間まともに触れていなかったので、やはり苦労しましたが、授業が進むにつれて、高校時代に感じていた物理とは違う「学問」としての物理学の楽しさに触れることができ、理系に進学するのもよかったなと後悔することも多々ありました。授業の中で特に興味深かったのは、物理学と数学との関係性でした。というのも世の中で起きうる事象を物理学で捉えて数学に変換したときにごくまれに矛盾が生じるときがあり、そのほとんどは物理学者の計算ミスであるが、現代の数学では定義することができない場合も時々あり、そのような過程を通じて数学は発展してゆくという話でした。数学と物理を全く異なる教科だと考えていた私にとって、相互に寄与しながら発展してゆくという話は衝撃的でした。また、教授の授業は日本では一般的な授業形態である講師から生徒に対する一方向な授業ではなく、生徒からの質問を多く取り入れた双方向な授業であったため、アカデミックな雰囲気がとても刺激的でした。今後は進振りで理転することも視野に入れながら勉強していきたいと思います。

  • 質問のしやすい環境でよかったです。授業もわかりやすかったのですが、9章の変換・特殊相対論の部分をもう少し知りたかったです。

  • 最近の若者批判における一つの流行に、「今の大学生は主体性がない」というものがあります。大概の若者批判論評には意味があるとは思えませんが、今の大学制度への批評としては有意義に捉えられます。つまり大学の講義がただ難易度が高いだけで、その割に洗練されていない高校の授業のようになっているのではないかと。今私が受講しているほとんどの授業・講義では、先生が板書・プレゼンをして終わります。授業が延長されることはありません。これは表面的には効率化されたように見えるかもしれません。しかし、期末を乗り切るためにわざわざ北京から東京大学に入ったわけではありません。有機的交流をするためにこそ入学しました。その意味でこの授業は輝いていました。常に対話形式で、質問には誠実に応えてくださり、授業前後にも話ができました。短い時間の中で物理のイメージが伝わってきました。冬学期の電磁気で躓くことはなさそうです。ただやはり授業だけで全てを理解することはできなかったので、砂川教授の電磁気学を読み込みたく思います。

  • 私は2年生なので、すでに冬学期に電磁気学を勉強したが、電磁気の授業ではマクスウェル方程式の意味を考えるという要素が少なかったため、この授業は意義の大きなものであった。この授業を通して改めて電磁気学の基本方程式であるマクスウェル方程式の意味がわかったし、ローレンツ変換に対して不変であるという美しさに魅了された。授業も数学的な道具の説明もしていただけたので、丁寧で大変わかりやすいものであった。だが、一つだけ意見を言わせていただくと、レポート問題が授業で扱った内容に比べやや難しすぎるのではないかと思った。もちろん使う知識のほとんどは授業でカバーされていたが、それにしてもやや複雑な問題が含まれていたように思う。
  • レポートを組み立てていく上で、やはり数学的準備は不足しているなと思った。講義を聴いてわかったつもりになること、実用的な計算に用いることには大きな乖離があることを感じた。

  • 高校のとき、ニュートンの運動方程式を習い、たまたまインターネットで調べていた際に、Wikipediaの「基礎方程式」の項目にたどりついて、さまざまなものの挙動をある方程式に帰着させることができるということを知って非常に感動しました。そして、履修する講義を選んでいる際に「基礎方程式」の文字が見えたので、概要を読んでいくと「基礎方程式に最短の時間で到着するという冒険を共有してもらいたい」とあり、その部分に大変興味を持ったので受講させていただきました。実際の講義では、慣れない演算子が多数登場し、それらの扱いが良くわからないまま数式が展開されていったので、いくら簡単に説明しようとしても限界があるのはわかりつつも、出てきた結果を素直に受け入れることができませんでした。しかしながら式の表す意味や電磁気学の進歩の経緯などもまじえて話していただいたり、レポートや自分で調べたりしたことによりこの分野の大枠は理解できたのではないかと思います。このことは後で学習する際に間違いなくプラスに働くと思います。そして「人生の方程式」という形で、人生の一つの指針を示していただいたことで、後の人生でもこの講義を振り返ってみることによって何らかの助けを得ることができるのではないかと思います。大勢の人の前で話すのが幾分苦手なため、せっかく用意していただいた質問の時間に質問ができなかったのは残念でしたが、とにかく講義の内容はもちろん経験談なども全て興味を惹き、飽きのこないおもしろい講義でした。レポートも4などは演算子の扱いがままならない僕にとっては、いくらやっても手も出ませんでしたので、解きたいけれどどうしようもないといった場合に、何らかの手助けを用意するのも良いのではないかと思いました。

  • 物理のことのみならず、いろいろなこと(特に大学での勉強について)の話を聞けたことはとてもいい経験になったと思っています。このことを生かして大学生活1年目で生活に慣れず、なんとなくだらだらしがちな体に鞭をうってがんばりたいと思います。

  • 質問の機会が多く設けられている授業スタイルは、他の人がどのようなことを考えているかを知ることができ、自分の考え方の幅を広げることができた。初めの方の「人生の方程式」のお話は、大変有意義であったが、後半の進み方が多少早く感じられたので、もう少し時間の比重を変えるか、夏学期全部を使って授業をしてほしかった。一部ついていくのに苦労をした回もあったが、得るものが多く、1限にもかかわらず出席するモチベーションを失わない良い授業だったと思う。

  • 「基礎方程式とその意味を考える」という講義であって、電磁気の基礎方程式であるマクスウェル方程式を限られた時間内に導出していて良かったと思うが、線積分や重積分に慣れていないため、計算が理解できないことがあった。もう少し計算問題を出していても良かったと思う。またローレンツ変換やミンコフスキー空間、特殊相対論あたりについての話が少なく、あまり良くわからなかったためレポートに苦労した。最初の数回の講義で電磁気以外の人生や物理学大枠についての話をしていて、そのような話はとても惹かれるものがあって面白いなと思ったので、これからも講義は圧迫されるとは思うが、ぜひやってもらいたい。

  • 先生の生徒を授業に参加させようとなさっている姿は他の教授にはないもので、教育に必要なものであるので、すばらしいと思います。ただもう少し数式から離れて物理学を説明してほしかったなあと思いました。

  • 電磁気のマクスウェル方程式の説明がいまいちだったと思う。今自分は2年生であるが、1年生は線積分や微積分をまだ習っていないので、電磁気と量子力学を1つのコマに入れるのではなく、電磁気と量子力学を別々のコマにしたほうがそれぞれの分野を深く学べるので、そうしたほうがいいのでは。

  • 1学期生で、2学期に履修する電磁気学の予備知識と経験を蓄積しておこうとこの授業を履修するに至ったが、電磁気学の理論体系だけでなく、その歴史的背景まで知ることができてとても興味深かった。しかし残念だったのは、高校を卒業したばかりの私の知識・学力では、この理論体系の解説についていくのにきわめて大変な労力を要したことである。その原因の一つとして、講義後半において今まで見たことのない数学的表現が立て続けに現れたことが挙げられる。講義のスケジュール上致し方ないことであるとは思うが、やはり数学的補足の項において、もっと実践的な応用に慣れる機会がほしいと思った。もしそれが難しいのであれば、たとえばシラバスに、「この程度の数学的知識を準備して受講するのが望ましい」など明記してあれば、履修したときに講義についていけるかどうかのある程度の目安になったのではないだろうか。いずれにせよ、数学的知識に関する学生への配慮がもう少しあれば、この講義はより実りあるものになると考える。

  • 授業は非常に刺激的で楽しく、物理学に対する興味が深まった。途中でベクトル解析の知識が必要となったのがかなりつらかったが、数式だけ眺めていてもおそらく自分ひとりでは思い描けなかったであろう概念を短期間で学べたのはとても良かった。ただ、数学的予備知識が一切ない状態であった僕にとっては、授業の復習とレポート問題を解くことは、かなりつらく苦しい戦いであった。結局問4と問8は手も足も出なかった。レポートの締め切りが過ぎたら、このレポート問題の回答をウェブ上にアップしてほしい。

  • 「基礎方程式の意味」とは何だろうということで授業を受けましたが、わずか6週間で高専数年間で学んだレベルまで持っていく、またそれについていける学生には恐怖さえ覚えました。直感的にイメージとして数式を脳内再生させてもらうことのできる授業になるとありがたいと思います。また等価で扱いやすいという点で、ポテンシャルを用いたマクスウェル方程式を説明なさっても良いのでは、と感じました。編入という裏ルートで入学した私の視点からしますと、どんなに難しい授業でもきちんとついていけるバケモノが集まった大学ですので、さらにレベルを上げて直感的な授業になさるとすばらしいと考えます。

  • 授業には毎回出席していたのですが、途中からまったくわからない、何を質問すればいいのかさえ見当がつかない状態になってしまいました。ですのでレポート課題は自分で調べて勉強し直したのですが、数十時間かけてもわからないままです。先生は「1年、2年かかる問題が平気で出てくる」とおっしゃいましたが、これは課題なのでそうはいきません。僕のように他の教科の勉強に全く手が回らなくなる人もいるかもしれませんから、この課題には解答の道筋を示していただくか、講義ノートに課題の内容の解説を載せていただきたかったです。しかし授業での先生の話は面白く、また自分で勉強をし直したときも自分の知らない物理の世界が広がりました。これからも人生の基礎方程式に則り勉強し続けることで、自分なりの「成功」という解を見つけていきたいと思います。

  • ローレンツ変換の関係がよくわからなくて苦労したので、その周辺をもう少し説明してくださるとよかったかもしれません。変換後の座標系をもとの座標系で表すというのが、もとの座標系で変換後の座標を観測することにあたるなど。観測者と操作の対象がごちゃごちゃになってしまったので。

  • 来年以降で相対性理論や量子力学を学びたいので、その準備段階としてこの授業をとりました。そもそも高校レベルの知識・概念しかもっていなかったので、遠隔作用や自由度、また発散や回転といった抽象概念をなかなか理解できませんでした。また授業中ともかくとして授業用プリントにはもっと詳しく式変形の途中経過を書いてもらえば授業の予習復習がしやすいです。授業プリントについていえば、宇宙工学Ⅰの蜂巣先生のように冊子にして生協で売るのはどうでしょうか。私はスマホを持っておらず、また、入学当初はプリンターも持っていなかったのでプリントの印刷に困りました。授業教室をもっと広いところに移してください。もしくはクーラーをやめて換気扇の使用をお願いします。暑いのと熱気で頭が朦朧としてしまいます。

  • 物理学とはどういうものかということだけでなく、私たちの将来に関することまで話していただき、とても充実したものであったと思います。先生のお話はこれからの私たちの将来における多くの決断に大いに役立つことでしょう。

  • 授業内容は難しかったです。完全に理解することはできず、もっぱら先生のいろいろな話を聞くのが楽しみで、授業に出席していました。朝練だったので15分前に行けず残念です。要望は教室が狭く、暑かったです。

  • 授業は、毎回好奇心をくすぐられるものでした。自分自身この授業を受ける前では、ベクトル解析も電磁気学も全く学んでいない状態でしたが、最終的にはマクスウェル方程式の意味を理解することができたと思います。特に先生のガウスの定理とストークスの定理を導くときにした発散と回転を図とイメージでした説明には感銘を受けました。式で見ても何もわからなかったのに、説明を聞いて一発で頭の中に入ってきました。この授業を受けて最も大きかったと思ったのが、物理学(特に電磁気学)への誘惑と先生の成功の秘訣を感じられたことです。物理学の魅力に引き込まれたのは上に書いたことですが、成功の秘訣について最終回の授業で聞けたのは、東大に入って2ヶ月経った自分がこれからの東大の4年間に大きな希望を与えていただいたのだなと思いました。このレポート課題は、1年生がやるには少し難しいように感じたので、もう少しヒントがあっても良かったのではないかと思いました。あとこの授業の初回と最終回に話していただいた話は、来年もしてほしいなあと思いました。

  • 私のような電磁気学を履修していない1年生でも、十分わかりやすい授業で、また内容も興味深いものだった。レポート問題を解くのにはとても時間がかかったが、じっくり問題に取り組むうちに、∇などの演算を身に着けることができたと思う。何日も考えた末に解法を独力で見つけることができたときはとてもうれしかった。質問の時間をとっていただけたのはありがたかった。他の方がされた質問の中には自分では考えもしないようなものがあり、刺激を受けた。講義の最初と最後になされた理学の話や人生の方程式の話は自分の将来を考える上でとても印象的なものだった。面積積分や体積積分について、初めて学習したのだが、あまり深く理解できないままになってしまった。もう少し詳しい説明や具体例がほしかった。

  • 授業で習いたてのころは偏微分やベクトル関数の扱いに慣れていなかったので理解しづらかったのですが、後になって復習してみると理解できて視界が開けたような感じを受けました。授業もプリントもわかりやすく、とてもためになりました。初歩的な質問にも丁寧に答えていただいて理解も深まりました。

  • 学校の教員に勧められるまま、特に医者になりたいわけでもないのに理科三類に入ってしまった自分にとって、先生の話してくださった「人生の方程式」は駒場の早い段階で進路を考える良いきっかけに、またこの2年間でしっかりとした教養を身につけようというモチベーションにもなりました。大学受験とは違い、わからないことが多くてとても面白いです。特に自分の興味がある数学、物理については自分が納得できるまで考えたいと思います。僕は、授業中は自分の手を動かしノートをとりたいです。確かに先生のように講義ノートを全て先に配布すれば好きなだけ予習ができますし、1つずつ着実に身につく気がします。加えてレポート問題を解いていて思ったのが、講義ノートがわかりやすいため、かえってわかった気に授業中になってしまっていてなかなか手が動きませんでした。板書量も多く大変かと思いますが検討してみてください。

  • 自学のきっかけとして活用させてもらいました。問題4の計算方法などは授業で扱ってほしかったです。学生の質疑に答える時間は他の授業にはない空気で面白かったです。

  • 全体として入門というにふさわしくエキサイティングな授業でした。理Ⅰのかなり真面目に物理をやろうと考えているであろう人たちに混じると、若干気後れする時もありましたが、大学での学びのあり方などについてもご教示くださり、教養の2年間の指針になった気がしています。「基礎方程式」という授業タイトルからすると、やや前置きが長い気もしましたが、前述のとおり非常に実りあるもので「人生の基礎方程式」は十分に学べました。建設的な提案というのもおこがましいですが、「物理学」「物理的なものの見方」というのを先生も中澤先生もお話になり、この部分はまとめても良かったのではないかとも思いました。お二人に限らずどんな教官も必ずこの類の話はするので、最初の1~2回でエッセンスだけ抽出してお話しなさっても良い気がします。Divergenceからマクスウェル方程式までを90分で進むのもまたある意味で刺激的でしたが、プリント読み込み+自らの考察で理解できたので、これもプリントの質の高さが相補的役割でした。レポート問題は結構ハードでしたが、最終的に納得でき深い理解のきっかけになりました。

  • まず初めに授業スタイルの自由さに驚かされました。小・中・高における先生のおっしゃるような「マニュアル的」な授業とは異なり、学生の質問や意見を積極的にその場で受け入れ、話を転がしていく展開はとても心地よく楽しく受講できました。研究者としての話がいくつか聞けたのも非常に参考になりました。授業でモチベートされて、夏休みに一度深く電磁気をやってみようと思いました。私は1年生ですが、電磁気を深く学んでいなかったこともあり、レポート問題が難しく感じました。シラバスに2年生推奨などと書くことで受講する際適切な目安になったのではと思います。

  • 結構難しかったので四苦八苦しながら聞いていましたが、計算を進めるにつれてきれいな関係式が出てくるのにはやはり驚かずにはいられませんでした。この世界の法則はどうしてこうもきれいにまとまっているのかと不思議に思います。また、授業で電磁気学のことだけではなく、将来のことについて語ってくださったのもとても参考になりました。大学合格後、将来の展望を見失いかけていた自分にとっての指針となりました。

  • 「マクスウェル方程式」という方程式が電磁気学にあるということは知っていたが、実際にどのようなものであるかは知らなかったので、導く過程も含めて学べたのはとても良かった。先人達がどのように試行錯誤したかということも知ることができたので、単に式変形をするだけとは違い、興味を持って聞くことができた。また質問することができる機会がたくさんあったのでより理解を深めることができた。このレポート課題は難しく正直大変だったが、電場・磁場のローレンツ変換など、授業で扱いきれなかった事柄についての知識を得ることができ、理解の助けになった。夏学期の半分という時間では短い気がしたので、電磁気学パートを夏学期、量子力学パートを冬学期にするなどの方法で、より深くまで授業で扱えるようになればよいと思った。物理の好きな私にとってこれ以上ないくらい興味深い授業だった。初回の授業と「人生の基礎方程式」はとても心に響いた。

  • 未熟な僕にとっては大変難しく、実際このレポートもかなり苦労しました。それでも手のつけられない問題もありましたが。2学期以降に学ぶ物理を見られたこと、他の科目との数学的なつながりで他を簡単に感じるようになったことなど、良かった点も多くありました。「人生の方程式」などの先生の哲学も大変参考になりました。「書き写す」ことをあまり望んでおられないようですが、もう少し大事にされてもよいのではないかと思います。理由の一つは、一限の眠気を減らせることです。もう一つは、書くことで理解が深まるだけでなく、自分のわからない箇所が見つかる可能性が高まるだろうということです。いずれの理由とも先生の目指す双方向の授業に反しないと思います。

  • レポート問題は難しかったです。問題4は友達と一緒に考えたりもしましたが、できなかったです。締め切りの後も何か参考文献を読んで研究したいです。あきらめない人間ですね。それにしても問題8であらゆる電磁気方程式がローレンツ変換において不変であるという導出は非常に美しく、われながら感動してしまいました。電磁気学は本当に美しい分野であると思います。冬学期もしっかり学びたいです。授業は毎回楽しみでした。「人生の基礎方程式」、努力とあきらめない人間力をこれから絶やさないよう勉強していきたいです。ただ授業の進め方として最後のほうの加速の仕方が大きく、若干消化不良の感がありました。確かに予習のための時間として初めの3~4週とるのもいいですが、もう少し後ろのほうの難しい部分を詳しく説明してほしかったと思いました。

  • レポートは1年生の僕にはかなりきついものがありました。物理的な意味を推測できたとしても、ベクトルの解析の計算に慣れていないと運用がうまいようにできず、力不足を感じざるを得なかった。授業前の質問の時間は他生徒の考えなどを聞ける良いものだったので、来年も続けてほしい。

  • 高校の物理ではあまり微積分を駆使して問題を解く、というやり方は勧められてこなかったので、微分演算子を多用する電磁気学の計算は目新しく難しいと感じました。この授業を受講することを通してこれから物理学を究めるのに必要不可欠な考え方や計算の手法を学ぶことができ、大変勉強になりました。先生が学生との対話を大切にしてくださったことで、私は先生だけでなく他の学生からもいろいろなことを学ぶことができました。前期過程では研究室に在籍しないので学問について学生同士で語る機会が少ないのですが、この授業は私にとってそのような貴重な機会を与えてくれました。先生が最後の授業で述べられた「人生の基礎方程式」について深く考えさせられました。私は新エネルギーの開発に携わりたいと考えております。この大きな課題に対処するために、あきらめずに時間をかけて考え抜き人一倍努力をしたいと思います。

  • 人格がにじみ出る講義で大変良かったと思います。

  • なんとなく興味があったので、この授業をとったのだが、かなり高度な授業でついていくのがやっとであった。しかしだんだん理解していくのがわかって面白い授業だった。

  • 興味深い授業で楽しかったです。ローレンツ変換の説明をもう少し詳しくしてほしかったです。

  • 8時40分から質疑が始まっていたようでしたが、個人的な事情から参加することができませんでした。質問などを書面で受け付けていただけるとありがたく思います。

  • 初回の授業で人生の基礎方程式の話を聞くことができたり、研究者として何が重要であるかについて聞くことができたり、とても有意義な授業であったと思います。私はあまり物理は得意ではありませんが、この授業を通して少なからず電磁気に興味を持つことができました。夏休み中に電磁気の本を通読してみたいと思います。私が最も面白いと思ったことは、複雑な式で表してある内容が、実はとてもシンプルなことを表しているのだとある種の感動を覚えました。できれば教室を階段教室にしてほしかった。使用した教室では後方の席に座ると黒板が見えづらかったです。
  • 非常にためになる授業だと思います。しかしながらレポートが授業に対して難しすぎると感じました。自分の力不足なのでしょうか。授業で問題演習をしていただけたらうれしかったです。

  • 授業は難しかった。理由の一つは講義ノートを用意するのが遅れたことだが、板書の仕方も改善の余地がある。まず日本語の接続詞が少ないので、論理的なつながりがわかりにくい。板書を写すのが遅れた場合に見てもよくわからない。「なので」「ところで」「仮定・前提より」「上式を変形すると」など増やすとわかりやすくなる。また板書をする順番もばらばらなので、矢印を引くか番号を振ると見やすい。授業の冒頭でその授業での目標、それに至るまでの話の構成(たとえば「マクスウェル方程式を示すこと。そのためにガウスの定理を使う。そこで最初にガウスの定理の証明をする。」など)を解説すると、話全体の中でどこでわかってどこがわからないのかがはっきりする。

  • 1年生ですが、なんとか授業は理解したつもりです。このレポート問題は非常にすばらしく、毎日何時間かけても解く価値のある良問ぞろいでした。特に印象的だった点は、普通の教科書とは違うアプローチで、電場と磁場のローレンツ変換を求められるという点で、基本的なこととわずかな過程のみでこんな高度なことができるとはとても感動しました。物理学科に行くかはわかりませんが、少なくとも物理の魅力にはどっぷりつかってしまいました。来年以降もこの授業をぜひ続けて「自分の頭で考えることの重要性」「物理の楽しさ」を多くの生徒に広めてください。

  • 難しかったですが、楽しかったです。

  • 先生が授業中に話してくださったことはどれも興味深く、疑問が次から次へとわいてとても楽しかったです。朝以外の質問の時間がほしかった、授業中の質問よりも授業後先生の近くで生徒数人対先生1人という雰囲気での質問のほうが有意義だと感じられました。授業外での談話みたいな雰囲気での質問タイムを特に伸ばしてほしいです。

  • 最初の講義の「人生の方程式」は確かにそうだなと納得し、これからのこの内容を心がけて生きていこうと思いました。確かに研究で求められる能力と受験に必要な能力の違いを感じています。これから必要になる能力を磨いていこうと思います。

  • 東大の授業の中で一番活気にあふれていてとても楽しかったです。しかし、自分は少しおいていかれていたので、もう少しだけゆっくり説明してほしかったです。授業に関連した映像なども用いてはいかがでしょうか。

  • テンソルの扱いについてやってほしかった。今回のレポートも誘導のせいでテンソルをうまく使うことができず、煩雑な計算をとても多くやらねばならず非常につらかった。ベクトル解析についてもう少し数学的な取り扱いについても話してほしかった。ただ授業はとても面白く、電磁気に関して理解を深めることができたので個人的には満足しています。

  • 初回の授業で「人生の基礎方程式」の話が始まったとき、シラバスから想像していた内容とだいぶ異なっていて驚きましたが、内容がとても面白く、また質疑応答のやりとりの中の話はためになるものばかりであったため大変有意義でした。ベクトル解析の知識が前提となる授業でしたが独学では思うように理解・習得が進まず、レポート問題も数週間かけても解決しない問題があり、自分の能力の限界を痛感するとともに、授業内容により基礎的な数学的知識の提示を盛り込んでほしかったと感じています。初学者にはハードルの高い内容でした。教室がほぼ満員状態で蒸し暑かったので、もっと広い教室で開講していただきたいです。レポート問題は該当箇所の授業終了後に小出ししていただきたかったです。授業を聞いて、あるいは参考書を読んで「わかったつもり」になっていてその実理解が不十分だったということが判明したり、独習のペースメーカーになったりして有用であると考えます。

  • 教養課程ながら高校までとは違う数式を用いた本格的な物理を垣間見ることができ面白かった。未習の数学を用いるのが自分にとっては結構な負担となり理解に苦しんだが、授業プリントを繰り返し学ぶことで、少しずつ理解できるようになってきた。今まで言葉だけしか知らず、よくわからなかったマクスウェル方程式を少しでも理解できてよかった。電磁気学の授業でもう一度じっくりマクスウェル方程式を考えたい。また学習内容だけでなく授業の質疑応答で教授から物理や研究生活に関する話を聞けたことが自分のためになった。自分は物理に興味があり、物理世界の深遠まで自分の目で見てみたいという思いを持っていたが、それとともに自分が難解な物理や数学が理解できるか不安だった。しかし、教授が話していたように物理に向き・不向きがあるわけではなく、自分がやりたいことを追求していけばよいと感じられたので、教養課程のうちに自分の興味のある物理を積極的に学びたいと思った。また進学振り分けの際、自分の学びたいことはもとより誰と学ぶかを考えるべきだとわかった。

  • 大学に入るまでにやった物理では積分形の表示でマクスウェル方程式を学んでいたため、rotやdivを用いた微分形による表示というのはどのようなものなのだろうとずっと気になっていた。今回この授業を受け、この課題に取り組んだことで、微分形のマクスウェル方程式について概観することができました。相対論と電磁気がどのようにつながるのかということにも触れることができ、今回やった内容が今後の勉強においてどこかで道しるべになるのではないかという気がしている。ただベクトル解析などを全く学んだことのない大学1年生にとって、今回の課題はかなり難しかった。授業でもう少しそういうところの内容を丁寧に解説してくださるとよいのではないかと思った。事前に読む「講義ノート」の内容の理解がそのことによって深まることはあまりなかった気がしている。授業と「講義ノート」の二つがあるのだったら、両方の相乗効果で理解が深まるような構成になっているとよいのではないかと思った。